こんにちはmonaです。
少し前にこんな記事を見ました。
「最近の若者はギターソロを聴かない」論争から考える、サブスク普及と音楽の関係
タイトルだけ見てすぐ思ったのは「いや、若い人全員が聴かないことないだろ」とは思いましたよ。
しかし、若者はギターソロを聴かないと知ったMarty Friedman氏はこうおっしゃました。
Marty Friedman氏が語る
1)サブスクでギターソロが来たらスキップする事よく分かる。そして僕でも納得する。僕の持論だけど、説明する。
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
大体ギターソロをスキップされる曲は多分、バンド物じゃなくてアーティスト系だと思う。メインストリームアーティストの
ヒット曲の作成は物凄く長い旅です。(次)
2)色んな人と色んなコストは入り込む。作曲家、作詞家、プロデューサー、デモ作りスタジオミュージシャン、本番のスタジオミュージシャン、レコード会社の人間、録音スタッフ、MV関係の監督とスタッフなど。結局曲は流行るかどうかはさてに置いて、とりあえず経済的な賭け事祭りです。(次)
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
3)上記の理由で、海外のメインストリームヒット曲のギターソロはほぼ消滅された。でも不幸中の幸い、ありがたい事で、日本人は何故かギターソロが好きで、曲からギターソロの存在を外せない。これはとても良い話ですが、あれだったらなんでギターソロスキップされる? (次)
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
4)作成の過程、コストが多いですので、どっかで節約しなきゃ。一番節約出来る部分はギターソロです。作成チームの中、曲はギターソロ「存在感」さえあれば大丈夫と思ってる方居ると思う。なので、とにかくボーカル休憩の8小節、ちょっとした喧しい歪んでるギターソロあったら大丈夫になっちゃう。次
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
5)これは大丈ばない!本来は、ギターソロはボーカルと全く同じ存在じゃないとスキップのは当たり前だ。良い例はクイーンのギターソロ達です。フレディーのスーパーボーカルの存在感に負けないブライアンメイのギターソロ。それ程のクオリティならスキップされないだろう。(次)
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
6)むしろボーカルを聴きながら、「良いギターソロが来るぞ」とワクワクする聴き方です。
— Marty Friedman (@marty_friedman) May 7, 2022
これは予算の問題だけじゃなくて、プロデューサー、アーティストと演奏者の価値観の事です。曲作りの段階で、ギターソロの内容、パフォーマンス、とその曲との独特な奇跡の組み合わせを大事にして欲しい。終
と熱く語っていました。
まあ要するにワクワクするようなギターソロなら若い子も聴いてくれるかもしれないと勝手に解釈してみる。
個人的にはギターソロが聴きたいから、曲聴いてるまであるんですけどね。だから、ギターソロがイントロからアウトロまで詰まったような音楽ジャンル「Math rock」と「インストゥルメンタル」を聴くのが好きな私は、若い人たちにこの「Math rock」と「インストゥルメンタル」を知ってもらおうと紹介してみる。
じゃあまず「Math rock」と「インストゥルメンタル」とは?ということと、どう違うのか?軽く調べてみた。
Math rockとは?
「Math rock」とは、複雑なリズムやテクニックを特徴とする、ロックのサブジャンルの一つです。その名前の由来は、音楽的に複雑な「数学的な」リズムにちなんでいます。(諸説あり)また、不規則な拍子やフレーズ、異なる拍子を同時に演奏するポリリズム、シフト感のあるメロディーライン、そしてヘヴィで歪んだギターサウンドが特徴的です。
Math rockの主な特徴
- 一般的なロックやポップスよりも複雑なリズムや拍子の変化を特徴としています。2拍子や5拍子、7拍子といった変則的な拍子を使うことが多く、曲が進むにつれてリズムが変化することもあります。
- ギターの技巧的なプレイが特徴的で、トレモロ奏法やフィンガーピッキング、タッピングなどを頻繁に用います。また、異なる音程や音色を同時に演奏するチョーキングやハーモニクスの使用もよく見られます。
- 単純なAメロ・Bメロ・サビの構成ではなく、複雑な構造を持つことが多いです。曲中には、独特のブリッジやイントロ、アウトロが入ることもあり、聴き手に新しい音楽体験を提供します。
- 歌詞を含まないインストゥルメンタルの楽曲が多く、楽器演奏によってメロディーやリズムを表現することが多いです。
主なMath rockバンド紹介
Tera Melos
Tera Melosの楽曲は、複雑で変則的なリズムやテクニカルなギターリフ、エフェクトの多用、シンセサイザーやサンプリングなどの要素が特徴的です。また、インストゥルメンタルとボーカルの曲が両方ともあります。彼らは、数々のアルバムをリリースし、ライブでも熱狂的な演奏を展開しています。
American Football
American Footballの楽曲は、変拍子が多く、特に3/4拍子と6/8拍子が頻繁に使われ、独特なリズム感が生み出されています。そして、一般的にクリーンなサウンドが特徴的で、歪みやエフェクトを掛けたギターサウンドではなく、自然な音を重視している。だから独特な音楽性が生まれ、聴き手を惹きつける魅力があります。
Dance Gavin Dance
Dance Gavin Danceの楽曲は、クリーンボーカルとスクリームボーカルが巧みに組み合わされています。また、ゲストボーカルを迎えた曲も多く、多彩なボーカルスタイルが特徴的です。また、ギターやドラムの技術的なパフォーマンスが際立っており、聴き手を驚かせる。
STRAWBERRY GIRLS
STRAWBERRY GIRLSの楽曲には、ギターテクニックの多様性が特徴的です。フィンガーピッキングやタッピング、エフェクトの活用など、様々な技術が駆使されています。特に、ディレイやリバーブなど、空間的な表現に重点が置かれており、独特な雰囲気を醸し出しておりポップなメロディーが含まれていることが多く、キャッチーな印象を与えます。特に、シンセサイザーやピアノなど、メロディアスな楽器が用いられることが多いです。
次にインストゥルメンタルについてです。
インストゥルメンタルとは
インストゥルメンタルとは、歌詞を含まない音楽のことを指します。つまり、楽器演奏や電子音、環境音などの音楽表現を主体とした曲のことを指します。一般的には、ボーカルの代わりに楽器がメロディーやリズムを担当しているピアノ、ギター、ベース、ドラム、管楽器、弦楽器、打楽器など、様々な楽器が使われます。また、映画音楽、テレビ番組のBGM、CM音楽、ゲーム音楽など、様々な分野で使用されることがあります。ジャンルによっては、歌詞を含む楽曲よりも音楽表現に重きを置くことが多く、インストゥルメンタルという形式を選択することがあるため、ロックやジャズ、フュージョン、エレクトロニカなど、多くの音楽ジャンルにおいて、インストゥルメンタル曲が存在します。そして、歌詞がない分、音楽的なアイデアや表現がより強くなり、聴衆に豊かなイメージを与えることができます。
インストゥルメンタルの主な特徴
- 歌詞がないことであり、その代わりに楽器の演奏に重点が置かれています。たとえば、クラシック音楽やジャズ、フュージョンなどは、楽器の演奏技術に重点が置かれた音楽で、演奏者が楽器を自在に操っている様子が見られます。
- 歌詞の代わりに楽器の演奏が中心となるため、より広範囲な音楽表現が可能となります。たとえば、ギターソロやピアノソロなど、1つの楽器で表現する音楽も多く、様々な音を使って音楽的な世界観を表現します。
- 曲の構成やアレンジに自由度があり、アーティスト自身の個性や技術力が発揮されることが多いです。
- ボーカルに頼らないため、音楽性が前面に出る インストゥルメンタルは、ボーカルに頼らずに楽器の演奏だけで音楽を表現するため、楽器や音楽性が前面に出ます。そのため、バンドの音楽性や個性がより明確に表現され、音楽的な探究や新しい試みが行われることが多いです。
主なインストゥルメンタル バンド紹介
SONOSUKIMAKARA
ポストロックやエレクトロニカなどの要素を取り入れた、実験的かつ独創的なバンドです。ミニマルなサウンドから派生した、緻密で複雑なリズムやサウンドが特徴的で、美しい旋律やメロディーが多く取り入れられており、幅広い層の音楽ファンから支持されています。
SAKEROCK
SAKEROCKの楽曲はリズムが強調された演奏が特徴的で、特にドラムやパーカッションが非常に重要な役割を果たしており、リズミカルな演奏がSAKEROCKの曲の魅力。また、ロック、ジャズ、クラシック、民族音楽など、様々なジャンルが融合されており、独特な音楽性が生まれ、聴き手を惹きつけます。
Polyphia
Polyphiaの楽曲には、非常に高度なギターテクニックが多用されていて、タッピング、スウィープピッキング、フィンガーピッキングなど、様々なテクニックが緻密に組み合わせられており、その奏法の高度さは圧巻です。また、プログレッシブ・ロックやメタル、ファンク、ポップなど、様々なジャンルが融合されており、独特な音楽性が生まれ、聴き手を惹きつける魅力があります。
te’
te’の楽曲には、長い楽曲が多くある。中には20分を超えるような曲もあるため、耳障りに感じる方もいるかもしれませんが、その長い楽曲には、緻密な構成とダイナミックな展開が隠されています。たとえば、ギターやキーボードが刻む速いフレーズや、ドラムが刻むコンプレックスなリズムパターンなどがあります。さらには、マイルドで落ち着いたサウンドも特徴的で特に、キーボードの音色やハミングを取り入れた演出などは、聴き手を包み込むような優しい印象を与えます。
まとめ
長々と紹介してきましたが、最初にも言った通り、若い人全員がギターソロを聴かないわけではない。でもその反面一部の人たちはそういう傾向があるかもしれない。音楽の嗜好は個人によって異なるので、一概にすべての若い人がギターソロを聴かないとは言えない。ただ、最近はエレクトロニックダンスミュージック(EDM)やヒップホップなどのジャンルが人気を集めているので、若い人たちの音楽の嗜好が変化している可能性はあるかもしれない。
ではどうすればいいのか?
音楽の嗜好は人それぞれ。なので、若い人たちがギターソロを聴かないという傾向があっても、それは自然なことかもしれない。もしギターソロに興味を持っているのであれば、オンライン上でググったり、友達に勧められたアーティストやバンドの曲を聴いたりして、自分で積極的に探してみることが大切。あとは、友達もしくは1人でもライブハウスや音楽フェスなどに参加することも、新しい音楽やアーティストを発見するのにいい刺激になるかもしれない。
一番重要なのは、自分が楽しんで聴ける音楽を見つけることだと思うけどね。
ではまた。